
先日の「コーヒープリンス1号店」に引き続き、前々から気になっていたドラマ「私の名前はキムサムスン」をついに観ました。
コピプリと並んで、口コミ評価の非常に高いドラマだし、しかも主人公の職業がパティシエ。
これは期待せずにはいられまい。
と思って期待してみたのですが、結果、僕にはまったく響かない、続きも別に気にならない、どうでもいいドラマになりました。
たぶん、韓ドラの評価って、女性の、しかも比較的年配の方の評価が多いのではないでしょうか。
それらの人たちの評価が、評価の本流だとすれば、年代や性別の違う僕の目線や評価はまったく異なるのも、無理はないかな。
いわゆる「ラブコメ」なんだけど、主人公やそれを取り巻く人たちが、わがまますぎる、子供過ぎる。
常軌を逸しているなと思うくらい。
いくらドラマとは言え、度を超すと、物語への愛着も持てなくなる。
特に、相手役のヒョンビン演じるのジノンの性格には、まったく共感同情することが出来ませんでした。
これは先日のコピプリのハンギョルと同じこと。
どちらも金持ちの息子ですが、30近くにもなって、行動が中学生。
空き缶床にたたき付けたり、額縁わったり、鉢植え壁にたたき付けたり、大声出したり、ガキのように取
り乱しすぎ!
たとえば、ジノンへの恋を諦めようとがんばっているサムスンを、会いたくて無理矢理呼び出したくせに、口論になるとチャリを蹴って逆ギレ。
本当に見ていて不愉快でした。
誠実じゃない浮気二股男が主人公で、ドラマが成り立つのか。
仮にもドラマの主人公の男だよ、もっとまともな性格にしてくださいよ。
ヒジンはヒジンで、思い込みも甚だしい。
大事なことを相手に伝えず、勝手に騒ぎ立てる。悲劇のヒロインきどり?
最初は隠してたくせに、ガンだったって告白した瞬間にとって返したようにジノンはヒジンとラブラブじゃん。
だったら最初から言えよ!と思ってしまう。
「相手のことを思って言わなかった」と言うけれど、それって実は自分がいちばんかわいい人特有の行動だよね。
恋がうまくいかないのも、自業自得だよ。
コピプリといいサムスンといい、登場人物が未成熟すぎるドラマって、僕は嫌いです。
未成熟と言うよりも、単なる馬鹿に見える。
馬鹿が主人公のドラマを見続けるのは辛い。
コメディーをコメディーとして楽しめない
大好きなドラマ『不良家族』や『ファンタスティックカップル』、『ぶどう畑のあの男』などは、不愉快になるような人格異常な登場人物ががいなかったから、安心して見られた。
みんな愛すべきキャラクターで、見終わるのが惜しかった。
「キムサムスン」「コーヒープリンス」
最近続けて見たこの二本はストレスが溜まったし、見終わった後の充実感や「おもしろかった~」という満足感が皆無でした。
そういえば、「キムサムスン」と「コーヒープリンス」って似ています。
コピプリも金持ち男+貧乏娘で、金持ちが見合いを断るためにヒロインに恋人のふりさせてたね。
韓国ドラマありがち設定。
結婚を反対するおばあちゃんに、ハンギョルがヒロインの良いところを並べて説得する内容もそっくり!
余談ですが、キムサムスンをすべて見終わってから気がつきました。
サムスンの母親役の女優さんと、コピプリのハンギョルのお母さんが同じ女優さんだった!
どっかで見たことあるなぁと思ったら。
キム・ジャオクさん。
この二作、続けてみたのに、すぐに気がつけよ、自分。
韓国のアジュンマの感じって、どれも似ているので、わかんなかったよ。
僕にとっての「キムサムスン」というドラマの数少ない救いは、主人公キムサムスンの演技力とキャラクター、そしてヘンリーの男前さと優しさでした。
まずはキムサムスン。
1話で初めてこの人を見たときは、「え!?この人が主人公!?」って驚きました。
だって、よく見るDVDジャケット写真やポスターの写真(ホールケーキ持ってほほえんでるやつね)とは、まるで別人だったから!
あの写真の別人っぷりはひどいよ。
しかし、冒頭からすぐに、ちょっと年増で、ちょっとおデブのキム・ソナのペースに巻き込まれてしまいました。
一挙手一投足が面白い
真面目な顔してアホなことしたり、痛い妄想したり、
この人最高にいいキャスティング!
ブスさ加減、小太り加減が本当に絶妙で、憎めません。
かなり笑える。
そして、ドラマの中で語られる人生の先輩としての含蓄のあるお言葉は的を射ている。
賞味期限切れとか、ふやけた蒸しパンとか、言われたい放題だけれど、30過ぎても卑屈にならない、堂々としてるのがいい。
いわゆるシンデレラストーリーだけど、キム・ソナが演じるサムスンは、本当にいそうな30女として、飾らずにまっすぐに頑張ってるから、非現実的じゃないんだよね。
ラストのお父さんとのシーンも、このドラマを単なるシンデレラストーリーではなく、現実を見据えた物語にしていて、いいです。
とにかくこのドラマは、キム・ソナのキャラクターで持ってるようなもんです。
そしてヘンリー。
このドラマ一番のまともキャラで、大人キャラで、男前キャラです。
彼の登場シーンがもっと観たかった。
本当にかっちょい!
完全にヒョンビンを食ってます。人格もルックスもヘンリーの圧勝!
男がみても惚れぼれ。
すぐにキレたり怒鳴ったり、コロコロ気がかわったりの未成熟幼児登場人物の中で、彼の優しさ、成熟さに癒さ
れる。
しかも希望は国境なき医師団!?
かっこよすぎ!
このドラマの本当の勝ち組は、ヘンリーと一緒になったヒジンだよね。
現実の世界では、世の中の9割くらいの男は、やっぱり30のキムサムスンよりも、若くて美人でスタイルのいいヒジンを選ぶと思います。
その点、やっぱりファンタジーだねこのドラマ。
ところでヒジンって、蒼井優に似てませんか?
他に気に入ったキャラクター。
秘書のユンさん。
あのクールさ、けだるさ、最高です。
しかもスタイル抜群。
あんなおばさんにならもて遊ばれたいです。
それと、ヨ・ウンゲはこの作品にも出ているんですね。
「不良家族」の役柄とは正反対の、上品な中年女性を演じておりました。
さすが、名女優です。
嬉しかったのは、冬ソナのキム次長も出てたこと!
あの人大好き!
今回も彼のキャラクターを生かしたいい味キャラで、このドラマで彼の登場シーンが一番楽しみでした。
これまた好きな、サムスンのお姉さんと、いつも楽しいシーンを見させてもらいました。
むしろ、この二人が主人公の方がよかったよ・・・
最後、この二人の結末は描かれなかったけれど、どうなったんだろうな。
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ずっと前から見たいなと思っていたユン・ウネ主演の韓ドラ「コーヒープリンス1号店」を、DVDで観ました。
率直な感想。
「期待していたよりもおもしろくなかった」
世間の評価は高いようなので、きっと僕だけの感想です。
思いっきり主観の入った感想は続きから。
率直な感想。
「期待していたよりもおもしろくなかった」
世間の評価は高いようなので、きっと僕だけの感想です。
思いっきり主観の入った感想は続きから。

イ・ジュンギ主演「犬とオオカミの時間」見終わりました。
だいぶ前にHDDに録画したまま、見ていなかった作品です。
どうして録画したのかも覚えていません。
当時はイ・ジュンギのファンというわけでもなかったし、ナム・サンミは存在すら知りませんでした。
この作品を録画した後に見た「フライ・ダディ」でイ・ジュンギがかなりかっこいいと感じるようになり、さらに「不良家族」でナム・サンミのファンになった僕は、「そういえば」という感じで、録画してあったこの作品を見始めました。
物語は、イ・ジュンギ演じるスヒョンが辿る、皮肉で苛酷な運命の連鎖を縦軸に、マフィアとそれを追う国家情報院(アメリカで言うCIAだけど、ノリは「24」のCTUみたいなもん)の抗争を横軸に、物語は進みます。
昔読んだシドニーシェルダンの小説のように、運命が複雑に交差しながら速いテンポで物語りは進みます。
それに慣れてしまうと、ずっと似たような単調な展開が続くけれども、でもそれは飽きさせない単調さで、続きな気になってしまう。
偶然にも、2作続けてのナム・サンミ出演作。
しかし前作の「不良家族」のイメージが強すぎて、結局このドラマの彼女は最後まで好きにはなれなかった。
この作品の世界観に、ナム・サンミが全然マッチしてないと思ってしまうのは、「不良家族」を見た後だからか。
彼女の演じるジウは、結局最後まで、キャラクターの立たない、あやふやな立場のままの登場人物で終わってしまった。
しまいには、イ・ジュンギを何度も危ない目にあわせてるのに全然わかってない彼女にむかついてきました。
ナム・サンミは、いつも笑顔の明るい役を演じてなんぼ。
今回のこの役は完全なミスキャストだった気がします。
主役のスヒョンを演じたイ・ジュンギ。
同性の目から見てもマジでかっこいい。
「ホテルビーナス」で初めて彼を見たのだけれど、その時はまだ少年だった。
あれから何年たったかな、ここまでいい演技力を身につけているとは。
さらに彼はテコンドーの習いがあるらしく、劇中のアクションの美しさといったら、惚れそうでした。
今まで韓国人俳優といえば僕はチョン・ウソンひとすじだったけれど、これからはふたりに注目していこう。
余談ですが、基本的に韓国人って美形男性が少ないと思う。
こんなこと書いたら韓流おばちゃんたちに怒られるかもしれないけれど、、「なぜこの人が芸能人?」と首を傾げたくなる人が多い。それはたぶん、日本人と人種のルーツが違う故の美的感覚の違いなのだろうか、絶対的なものではなく、あくまでもぼくの相対的な感覚なのだが。
昔騒がれてた四天王なんて、全く理解不能でした。
中国系の芸能人に関してはそんなことないのに。
しかし最近はようやくこんな僕でもかっこいいと思えるような俳優が現れてきました。
イ・ジュンギ、マジで最高。
され、「美形」という視点では首をかしげるたくなる韓国人俳優ですが、「味のあるおじさん俳優」という視点では、日本以上によい俳優が多いと思います。
ソン・ガンホやアン・ソンギなんかは演技も渋みもすばらしいと思う。
そんな味のあるおじさん俳優が、この作品にもたくさん出てました。
というか、主役よりもむしろこのおじさんたちによって支えられていたといってもいいくらいの作品です、この「犬とオオカミの時間」は。
その中でも注目の3人。
まずは、このドラマの悪役、マフィアのボス、マオを演じたチェ・ジェソン。
それから韓国国家情報院のチョン部長を演じたキム・ガブス。
そして元諜報員ビョン・ドンソクを演じたソン・ジル。
この3人によって、このドラマはなりたっていたといっても過言ではありません。
悪役ながら、堂々としていて、人間味も感じさせるマフィアのボスマオを演じたチェ・ジフン。
彼の演技には、すごみとともに人間味も感じられ、潜入捜査官でも思わず感化されてしまうのではなかろうかというくらいのカリスマにあふれておりました。
国家情報院の部長という立場で、常に人を欺き、局員を手ごまのように扱うチョン部長を演じたキム・ガブス。
彼の独特な飄々とした表情は、チョン部長を冷静冷酷な上司にとどまらせることなく、プロフェッショナルな諜報員と隣り合わせの孤独感や、正義感を感じさせてくれました。
どこかで見たことある顔だと思ったら、「トンケの蒼い空」でダメダメな息子チョン・ウソンに手を焼く父子家庭の親父役で出ていた人でした。
この俳優さん、かなり好きです。
元国家情報院の諜報員として、スヒョン達を父親のように見守るビョン・ドンソクを演じたソン・ジル。
ホンジャマカの石塚に非常によく似ておりました。
彼が出てくると、このくらいシリアスなドラマの緊張感が、一瞬解きほぐされそうになります。
一番一般人としての常識や当たり前の正義感をそなえていた彼の演技は、このドラマのムードメーカーでした。
女上司のスンジュを演じたチョン・ギョンスンもいい味出してます。
あんな女上司だったら、絶対についていきます。
諜報員の女の同僚ミンジェを演じたパク・ヘウォン。
すごく脇役だけれどもこのドラマの女性キャラの中で、一番好きでした。
ナム・サンミよりもずっといい。
ぶっちゃけつきあいたい。
あと、ファンカのケジュさんも、ミンギの母さん役で出てました。
この人、ファンカ以来「ぶどう畑のあの男」でも見たし、ちょくちょく顔を見ます。
今回は、初のセレブなマダム役。
「ファンカ」でも「ぶどう畑」でも、ケジュさんと言えば、肝っ玉アジュンマなイメージがあるけれども、なかなか上品にこなしておりました。
あ、準主役のミンギについて書かれていない。
うーん、大事な役ではあるけれども、名わき役たちの陰に隠れて、いまいち印象が薄いなぁ。
最後に、一番印象的だったシーン。
世界中のマフィアが一同に会するシーン。
日本人やくざの「たなかやすお」(役名)君も参加していました。
しかし俳優は韓国人。
こわもての顔で、韓国なまりのたどたどしい日本語を話します。
しかも意外と台詞が多い。
マフィア同士がやりあうシリアスなシーンで、たなかやすお君はドスを効かせた声でこういいました。
「お前ら、今日から殺し屋のリストに載るじょ!」
おっかないヤクザたなかやすおが、赤ちゃん言葉の怪しいおっさんに成り下がったのは言うまでもありません。
追記。
このドラマ、使用されていた車はレクサスでした。
「ファンカ」はインフィニティ(ニッサン)でしたよね。
日本嫌いな韓国で、日本車を使うのはなんでなんでしょ。
日本企業がスポンサーだったのかな?

「不良家族」と平行して、ユン・ウネ主演、「ぶどう畑のあの男」も見ていました。
こんな事って珍しいんだけど、二本ともとてもさわやかな印象を残して終わったドラマでした。
その世界観が終わって欲しくないという寂しさを最後には感じさせるくらい、それぞれ気に入ったドラマだったな。
「ぶどう畑のあの男」は「宮」以外のユン・ウネを見てみたかったことと、もう一人、主演俳優のオ・マンソクが、芝居をやっている僕の友人Tの友達だったこともあって、気になっていた作品。
マンソクのことは、彼がブレイクする前から、その友人に聞いていました。
まさかこんなにブレイクするとは、って、友人もびっくりしていました。
オ・マンソクとTは、マンソクが日本での修行時代に、同じパフォーマンス集団に入っていたらしい。
彼によると、マンソクは
「おしゃれで感じのいい青年。
あまりにもよい青年すぎて、感動しっぱなしだったよ。
俳優としては、くせのないストレートな演技法。
でも彼の場合は歌が最大の武器で、感動するほどうまい。
ダンスもできるし。」
だそうです。
派手さはないけれど、ココロの奥底まで染み渡る、いいドラマでした。
主人公のヒロイン、ジヒョンを演じるユンウネのキュートさも大きいけれど、それ以上にブドウ農業に打ち込む青年役のチャン・テッキを演じるオ・マンソクの素朴な、朴訥とした青年を演じた演技のおかげ。
彼以外では、このドラマはこんなに印象的にならなかったのではないかな。
そしてとにかく歌が本当にうまい!声がいいのです。
最終回ではウネと二人で歌を唄うシーンがあるんだけど、とても素晴らしいハーモニーでした。
ウネもさすが、元歌手です。
これ以上ないくらいのハッピーハッピーハッピーエンドになる最終回では、何故かそれまでのテッキの不器用クールキャラが一転。
ジヒョンへの思いが通じた瞬間にベタベタアマアマの変わりよう!
ちょっと気持悪かったくらい。
最後まで無口で無愛想で不器用な彼がよかったのに。
まあそれくらい、嬉しかったって事ですな!
終盤、互いの気持が通じ合った瞬間はすごくよかった!
ディープすぎるキスは、ちょっと行き過ぎなような気もしたけどね・・・。
リピートして見たいのだけれど、一つどうしても受け付けなかった点が・・・。
医者のギョンミンを演じていたキム・ジソクが、キモ過ぎる!
ねっとりしていて、生理的にすごくイヤ。。
なんで半口開けっ放しのあんな顔で芸能界デビューできるんだ?韓国は。
不細工なだけならまだしも、ギョンミンは性格もねちねちしていてきもいし、ジヒョンが彼のことを好きになる理由がわからん。
せっかくいいドラマなんだから、恋敵も魅力的に描いてほしかった
15話で、ジヒョンにフラられたギョンミンがテッキを殴るシーンがあるんだけど、あれって男として最低。
自分の魅力がないからフラれただけなのに、なんで相手の男を殴るんだ?
これって100%八つ当たり。
殴るなら魅力のない自分を殴れよ。
韓ドラではよくあるシーンだけど、むかっ腹がたちました。
でも、あとで彼のプロフィールなどを見てみたら、メガネをはずして笑っているプロフィール写真はなかなかよかったです。好印象。
素顔はなかなかさわやかでいいんだよな。
キモかったのは演出のせいなのかな。
彼は二枚目よりも三枚目の方が、イヤミがなくてあっている気がします。
最終話で、ギョンミンもさわやかに救われたとこは、よかったけど。
対して、チョン・ソヨンが演じたジヒョンの恋敵役は、イヤミがなく、正々堂々としていて、しかも大人の女性で、よかった。
細くて綺麗で、とても魅力的な女性でした。
あと、1年を通してブドウ畑で撮影しながら焼けていったんだと思うけど、ユン・ウネ黒!
日焼けサロン行ってんの?ばりの黒さには、驚きました。
きっとあれってメイクじゃなくて、本当に焼けてたんだよね。
でも、健康的なユン・ウネには、あの黒さがとても気持ちよくブドウ畑に映えていました。
まあ最終回はすべてうまく収まったんだけど、消化不良の点が二つあります。
①地上げの話は結局どうなったんだ?
②ジヒョンのデザインを盗んだ女上司への罰はくだらないのか?
ここだけもっとハッキリと見せて欲しかったよ。
あと、プチ感動した場面。
よくみんなが集まってる村の集会場。
そこにはいつも音楽が流れているんだけれど、ある時聞き覚えのある音楽が流れていました。
それは、僕の大好きな韓国映画「英語完全征服」でイ・ナヨンが風呂場で唄っているあの曲だったのです。
映画のラストにも使われているこの曲。
密かに気に入っていて、いつか手に入れたいんだけど、それを思いがけない別のドラマの中で聞くことが出来てびっくりした。
誰の、何て言う曲なんだろう・・・。
このドラマで一番好きなのは14話。
山で遭難したジヒョンが、テッキに助けられて、山のテントの中で一夜を過ごすシーン。
ユン・ウネってそんなに美人ではないし、それよりも可愛い仕草や表情、はつらつとした元気さウリだと思うんだけど、このテントのシーンでは、「宮」の頃に比べて、すごく寝顔がセクシーになっていて、思わずドキドキした。
ユン・ウネにドキドキするなんて思わなかったので、自分でびっくり。
ブドウの色が熟すにつれて、二人の関係もゆっくりと深まっていくこのドラマ。
韓国では視聴率悪かったみたいだけど、ジーンととても心に残る。
確かに、田舎で農業という地味な設定ではあるけれど、農業に携わる自分としては、すごく親近感を持って見るシーンも多かった。
初めて都会から田舎にやってきて、畑で働き始めるジヒョンは、農業への認識の甘さをお祖父ちゃんやテッキにいつも怒られ、厳しさをたたき込まれるんだけど、すごくわかる、ジヒョンの気持ち。
早起きしたくない、休みがない、せめて雨の日は休みたい。
まるで自分の甘えを見ているかのようでした。
ああ、おいしく安全な物を作る農業の厳しさって、日本も韓国も同じなんだなぁと、一人でなごんでおりました。
でも、農業を知らない人が見ても、このドラマは、田舎のよさ、農業のよさを伝えてくれると思います。
しかし、こんな地味なドラマの企画がよく通ったな。
しかも、「宮」で人気が一気に上昇したユン・ウネを主演につかうなんて、商業ベースでよく決断したよね。
やっぱり、失業率が日本以上に高い韓国にも、帰農の流れがあるのかな。
しかしこのドラマでも十分伝わる(と思う)ように、農業って、そんなに甘くありません。
「農業」が単なる都会生活者の理想ではなく、厳しさもきちんと書かれてた点が、このドラマのもう一つのいい点かな。
奇しくも、ちょうどドラマで害虫騒ぎの回を見ていたときに、家のたんぼでも害虫が発生して大変だった。
そのこともあってか、このドラマへの僕のシンクロ率は、かなり高かったのです。
きっとDVD買ってました、ギョンミンの配役さえ別の人だったら(笑)

BS日テレで放送されていた韓国ドラマ『不良家族』を見終わりました。
面白かった~!!!!!
他人同士が偽装家族として一つ屋根の下に暮らすことになり、やがて温かい家族愛を築いていくお話。
最終的にこんなに満足できるとは思わなかった。
偶然何かのDVDに入ってた予告で見て、なんとなく気になってたんだけど、BS日テレで始まったので、毎日チェックしてました。
そして日を追うごとにはまっていく。
ストーリーは平凡だけれど、キャストが総じて魅力的。
アットホームなほのぼのドラマなので、安心して見られるのもいい。
韓国ドラマではおなじみの顔ぶれもそろっています。
「チャングムの誓い」のカン・ドックおじさんのイム・ヒョンシク、ドックの妻のクム・ボラ、チョン最高尚宮の今は亡きヨ・ウンゲ、「宮」のチェギョンのお父さん役のカン・ナムギルなど。
しかしこのドラマの本当の魅力の理由は、主役の男女ふたりであった。
まったく知らなかったこのふたり。
主人公の元ヤクザオ・ダルゴンを演じるキム・ミョンミンと、弟3人を女で一つで育てている肝っ玉ねーちゃんキム・ヤンアを演じるナム・サンミ。
キム・ミョンミンは、決してイケメンではないんだけれど、いい男。
オ・ダルゴンの不器用さを、愛しくなるくらいうまく表現してました。
最終回のキスシーンは、その不器用さをすべて象徴するかのように、笑えるけど心温まるシーンだった。
物語が進むにつれて、次第に優しさを知り、家族の愛を大切にしていくオ・ダルゴン。
このドラマはまさに、彼ありきのドラマでした。
ナム・サンミは元祖オルチャンらしい。
笑顔がとてもとてもとてもかわいくて、その笑顔に僕は完全にやられた。
日本の一昔前のアイドルみたいな顔してる。
誰かに似ているようで、でもいそうでいないかわいらしさ。
彼女のちょっと低めの声も気に入ったし、韓国女優ランキングの上位にいきなり躍り出ました。
要チェック。
基本的にこのドラマにいやなやつは出てきません。
悪人は、セナラデーパート社長役のキム・ギュチョルさんが一手に引き受けてくれています。
この人の悪人顔っぷり、悪役っぷりは、まさにあっぱれ!!!
ドラマの中ではほんっとうに腹が立つおっさんなんだけど、ここまで悪役をこなせる力量に感心しました。
韓ドラの王道、ヒロインのライバルのイヤな女もこのドラマには出てきません。
一応ヒロインのライバル的立場の登場人物、プギョンを、人気モデルのヒョニョンが演じているんだけど、韓ドラにしては珍しく、まったくイヤなヤツじゃないの!
ダルゴンにいくら邪険に扱われても逃げられても、めげずに、へこたれずに、あきらめずに、天真爛漫に、ひたすら純粋に彼を追い求め、味方をする。
天然で、ちょっと抜けてるけれど、正義感があって、優しくて、裏表のない女性を演じています。
あのほんわかふんわりした雰囲気がたまりません。
大好き!
ヒョニョンさん、韓国ではセクシー女優として人気らしい。
確かにナイスバディだけれど、表情が子供っぽくて、いたずらっ子っぽくて、本当に可愛いんだよね。
本編中に彼女が出てくると和みます。
このドラマの清涼剤、マスコットだと思う、彼女の存在は。
余談だけど、大学時代に演劇をやっていたときに彼女と全く同じ雰囲気を醸し出していて、似ている演技をする同期がいて、ずっと重ねながら見てました。
それからもう一人の女性キャラクターのミリネ市場のウグイス嬢ノ・アナを演じるチェ・ハナ。
濃い~顔の韓国人顔の女性です。
明るくて、はつらつとしていて、嫌味がなくて、彼女も気持ちいいキャラでした。
チャングムに登場する3人、お祖父さん、お祖母さん、お母さんは、ドラマの途中までは、自己中でわがままで、見ていていらつくくらいの、かなりのダメダメ人間。
でも物語が進むに連れて、疑似家族の中で次第にそれぞれの役割を果たし始め、人格的にも成長していく過程もよかったよ。
ただ、お祖父ちゃん、お祖母ちゃんの存在感が多き過ぎて、いまいちクム・ボラが演じるお母さん役のジスクと、カン・ナムギルが演じるお父さん役のギドンが、ナリムの父母として、絆を深める過程が十分に描かれていなかったのが唯一残念なところ。
いい人を絵に描いたようなピョン次長役のユ・ヒョングァン。
どこかで見た顔だと思ったら、最近見た映画「光州5・18」で市民軍として見事に散っていました。
長男役のキム・ヒチョル。
すっごくイケメン。
きわめて日本人顔をしていると思いました。
家族の中で、一番まともな思考の持ち主。
クールだった彼も次第に口数が多くなり、最後には家族をまとめているのは彼になってた。
ナム・サンミの3人の弟役もいい味出してます。
一番上の弟役の子供も、顔がとても日本人ぽい。
演技も日本人的で、かわいいし、とても印象に残りました。
ナリムに惚れちゃう三番目の弟役の子供だけは、不細工すぎてNG。
不細工なくせにキザなせりふもはいちゃうし、ガキのくせに表情がめちゃくちゃエロ親父だし、ダルゴンの大事な指輪を勝手にナリムにあげちゃうし、見ていてむかついた。
もっとハンサムな子役はいなかったのか!
最終回は、ほぼまるまる時間を使ってのハッピーハッピーハッピーエンド。
ほのぼのとしつつも、泣かせるところもあり、本当に見終わった後爽快でした。
特に、子役のイ・ヨンユ演じるナリムの演技には、毎回やられてた。
「天才子役」と言われてるらしいけど、まさにその通りだった。
え?それ演技?ってくらい、幼いのに真に迫る演技をしてるの。
「天才子役」よく聞く言葉だけれど、この子にはまさにそれが当てはまります。
ドラマ始まった当初、まだ口が聞けないころは、「あんまりかわいくない子役だな」なんて思ってしまっていたけれど、ドラマが進むにつれてこの子の実力が発揮されてきます。
この子の演技力の前には、ヒロインのナム・サンミもかすむ。
最終回が来て、この家族とお別れしなくてはいけないことが、本当に寂しかった。
でも、BS日テレでは、正味45分にカットされているんだよね。
それに対して発売されているDVDは、各話60~70分。
全16話だから、少なくとも僕はまだ240分、4時間分見逃していることになる。
テレビで見終わったばかりなのに、GEOでDVDがレンタルされていたので、さっそく借りてきました。
見覚えのないシーンが満載で、二度目楽しんでます。
が、日本版のDVD、DVDですらカットされてる!
予告に出てきてたシーンが出てきません!
こうなったら韓国版を買うしかないか!?
韓国の公式HPはこちら。
不良家族